私は初めお外に出たいお気持ちを素直に誰にも相談できず、女装することも我慢をしていていました。お気持ちをどうしても我慢できないときは、母親のお洋服を内緒で着てしまったり、自分で女の子のお化粧道具やお洋服を買いに行って、自分で家で誰もいないときにこっそり変身していたりしていました。

どれだけ我慢してもお気持ちが溢れてしまって、どうしても誰かに本当のお気持ちを理解してもらいたかったのです。そんな時に、ネットで女装カフェテリアという女装サロンのＨＰをたまたま見つけて、勇気を出して電話してみました。

実際に行ってみて、また拒否されるのではないかという不安から、しどろもどろに話を始めてみると、どんな些細なお悩みでも、真剣に聞いてくださるマリアさんやななさんの励ましのお言葉によって、わたしは、お外に出る勇気や自信をつけさせて頂きました。

そして、、、実際にお外に出てみると、すっごく緊張しちゃって、恥ずかしくてずっと自分の靴だけをみうつむき加減で歩いていた私は、心の中では、「本当に女装してお出かけしているんだ！」という事にうれしさを感じていました。

実際目的地までの道のりは私にとって、遠かったけれども、近くで理解してくれてる人が見守ってくれているという安心感を感じながら、目的地まで向かっていました。

わたしがずっと欲しかったものがある目的地に入ってみると、お外にいる時よりも緊張していまいました。

それは、屋内の方が他人と近くで接する事が多いため、人とすれちがったり、正面からみられたりしていたからです。

それでもわたしが笑顔になるくらい、本当に真剣なお気持ちでサポートしてくださり、目的の商品を見つけるために一緒に探してくださいました。

最終的にはいきたいところへ到着！どきどきしながら、店員さんに香水をきいて探してもらってレジへ・・・今まで、ずっと女の子になって買いに行きたかったものを、実際に買いに行くことができた瞬間でもあり、商品を手にした時、心の奥底から深くそして静かにこみあげてくる嬉しい！！というお気持ちで一瞬緊張が和らいだことを覚えています。

レジの店員さんと、目は合わせられず、声もだせず、がちがちに緊張しながらお会計を終えて、またお外へ出てから心の中では嬉しさでいっぱいなお気持ちのまままたサロンへと向かいました。

サロンまで戻る間も、緊張してズーっと下を向いて歩いてしまい、しかも、行きの時よりも速足になってしまったことに気づかないくらい、まだまだいっぱいいっぱいなお気持ちの私でした。
だけれど、女の子になってお買い物ができた嬉しさは本当に今でも鮮明に思い出せるくらい私にとって大切な宝物です。

「せっかくだから、コンビニで一人でお買い物してみる？」とお誘いして頂いたわたしは、「えーーーー！」といいながらも、店内へ。緊張度マックスでコーヒー牛乳を選んで持ってレジへ、、、

まだまだこの時も緊張していたけれど、「女の子になって、お会計している」お気持ちが嬉しくなっちゃって、

思わず、首に巻いていたマフラーが取れちゃって・・・
この時も、緊張してお会計に夢中になってしまったわたしのことを、最後の最後までお姉さま達はサポートしてくださりました。

サロンに着く頃には、いままでの人生で不安や緊張で一度も味わうことができなかった「女の子としての願いや憧れ」を、本当に実現させてくださり、カフェテリアのお姉さま達への、感謝のお気持ちでいっぱい満たされていました。

サロンについて、心の底から安心感と幸せいっぱいなお気持ちになれました。
今でもその香水の香りをかぐとその日、その時の幸せなお気持ちを思い出して涙が出るくらい嬉しいお気持ちで満たされます。